飼育者としての本音
飼育本は大事です。ハムスターの育て方を全く知らない方は、一から勉強すべきですし、しなくてはなりません。
古い飼育本やまんが的なものは間違った内容が掲載されているものも多いですが
たいていはまともな当たり障りのない飼育方法が載っています。
しかし、それは「絶対」ではなくて「平均的」な飼い方なんですね。
飼育本に沿った飼い方はしていても、記述そのまま真似する方は少ないと思います。
たいていご自身の経験や好みで自分なりにアレンジした飼育方法・飼育環境で飼育されていると思います。
それが本来「推奨されるべきものでないもの」であってもです。
例えばウチ。
ハムスターの住居の置き場所はTVの真横なんですよね。
ここ数年ずっとリビングのTVの真横に住居を置いてます。
・リビングの室温が一番安定して管理しやすい
・位置的に住居が確認しやすい(キッチンやPCデスクから丸見え)
「TVの横は音がうるさいし、ストレスになるのでだめ」というのが飼育本による飼い方ですし
他の方にアドバイスする時の「建前」になります。
しかし横でTVがついていても一切お構い無しなんですよね、ずっと爆睡しています。
リビングで掃除機かけても全く気にするそぶりをしません。
だから「大丈夫だ」との判断でTV横を定位置にしています。
飼育本記載に反するような飼い方は他にもたくさん行ってます。
しかしネットでは絶対に公開できません。
「お迎え当初はストレスかかるのでそっとしておいてあげましょう」
建前ですよね。
どれだけの飼い主が初日からちょっかいかけていると思われますか?
写真は撮るし、触ろうとするし、あわよくば手乗り、散歩まで・・・
そうして噛まない子、なれる子もいれば
噛み癖のある子、なれない子に育ってしまうこともあります。
そして「慣れてくれない」「おかしい」「何故?」と後悔するのです。
後悔ならまだいい方で、「ダメだこの子」なんて思う飼い主さえいるのです。
ご自身はどうでしょうか?
webサイト運営者としての本音
ネットで自分の飼育方法の情報は簡単に公開できます。ブログやHPだけでなく、掲示板の書きこみでも可能です。
自分の文章・写真・動画が簡単に他人へ影響を与えてしまうんですよね。
「自分の飼育方法」をネットで公開すれば、残念ながらそれが「大丈夫な飼育方法」「ありえる飼育方法」にすりかわってしまうんですよね。
たとえ危険だったり疑問符のつくような飼い方でも
何も知らない初心者の方にとっては「正しい飼育方法」になっちゃうんです。
運営者が飼育方法のつもりで公開したわけじゃなくても
飼育方法にすりかわってしまうことが恐ろしいのです。
複数同居飼育でも大丈夫なこともあるようです。
でも「危険だ」ということを知らない飼い主が不勉強のまま同居させたらどうなりますか?
「まさか殺し合いのケンカするなんて・・」と後悔するの目に見えてます。
ハムスターボールを喜んで使う子もいるようです。
でも「ストレスになっている」ことを気にせずに使う飼い主がいたらどうなりますか?
長年固まる砂をトイレに、綿を巣材に使用して事故・トラブルのない方もいらっしゃいます。
2階建やロフト付き住居で飼育してなんの問題のない方もいらっしゃいます。
しかし
「不適切な飼育環境での事故やトラブルが原因で病院へ運び込まれるハムスターが多いんです」とおっしゃる獣医先生が多いのは何故なんでしょう?
夏・冬はエアコンフル稼働で室温管理しなくてもハムスターは生きていけます。
冬場ダンボールと毛布だけで生き延びた子だってたくさんいるはずです。
しかし
温める工夫をしなかった、できなかったことで命落としたハムスターもどれだけたくさんいるのでしょう。
経験やトラブルから学んだ応用的な飼育知識の中に
「自分では大丈夫だったが他人様では絶対大丈夫だとは言い切れない」飼育知識はたくさんあります。
例えば「ネギやチョコをちょっと齧ったくらいではすぐには死にません」ということは自身の事故・トラブルから経験済みです。 だからといって積極的に紹介できません。
死ぬ確率が高いのに安易なこと紹介できません。
危険・危ないと言わざるえない範囲がどうしても広くなるので
飼育サイトは当たり障りのないことしか紹介できなくなるのです。
反面教師として参考にせざる得ない
ウチも含め、飼育本やWebサイト、ブログは不特定多数の人が誰でも目にすることができます。
「その飼い方は間違ってるんじゃないの」
「その飼い方は酷い」
「この人、正しい飼い方知らないかもしれない」
正直、色んな情報・飼い方を目にしてきました。
ハムスターに限らず、ペットサイト・ブログには「飼育者としての心構え」や「正しい飼い方の知識」を問うてみたいことが多いのは致し方ないのかもしれません。
ネットで情報を簡単に発信できてしまうので、参考になる情報も多ければ、疑問に思う情報も多くなるのは当然のことです。
「間違った情報も多いのだ」と前もって頭に入れておかなければなりません。
自己責任です
あなたのハムスターの飼い主はあなたです。どんな飼い方をしてもそれに伴う事故・トラブルはあなたの責任です。
色んな本、サイト、ブログ、掲示板で掲載されていたことを真似して
事故・トラブルが発生してもそれは「真似したあなたの責任」です。
当サイトへの批判や苦情連絡もゼロではありません。
本当に正しい飼い方を知りたいのであれば
たくさん情報を仕入れて勉強をしてください。
勉強とは掲示板などで「他人へ聞けばいい」ものでなく
なにが安全で何が危険なのか
たくさんの情報から自分で答えを見つけることです。