腫瘍(しゅよう)
■ 症状
体の一部に「こりこりとしたしこり」ができます。
日に日に急激に大きくなっていくものは悪性腫瘍(ガン)
大きくなるスピードの遅いものは良性腫瘍とされます。
見た目だけでは良性か悪性かの判断はできません。
(バイオプシーで悪性か良性か判断できる場合もあります)
★★★症状確認できたら緊急に通院する必要があります
■ 原因
• 遺伝
• 食事(高カロリー高たんぱくな食生活)
• 微生物(ウイルス、腸内細菌)
• 化学物質(残留農薬)
• 環境(温度/湿度/光)
ハムスターは腫瘍がとてもできやすい動物です。
腫瘍ができたからといって特に珍しいことではありません。
体内にできる場合もあるので初期の段階では見つけられないこともあります。
臓器にできた場合、その臓器に異常がでて発覚することもあります。
腫瘍が気になると頻繁にかくようになるので、発見・治療が遅れると出血することもあります。
細菌感染から化膿することがあるので、発見したらすぐに通院する必要があります。
発症した場合、確定的な原因を突き止めるのは難しいことが多いです。
高齢(1歳以降)になると体の免疫力が低下するため頻発します。
■ 自宅での応急処置
特になにもできません。
しこりをみつけたらすぐに通院してください。
ハムスターの病気 応急処置一覧
■ 治療
完治させるには外科的処置(手術・レーザー切除)で腫瘍を摘出するしかありません。
悪性腫瘍の場合は一度摘出しても他に転移する確率は高いです。
高齢(1歳半以上)の手術は麻酔でのショックによる死亡リスクが高くなります。
発症場所(鼻・耳・口腔内・骨癒着など)によっては摘出自体できない場合があります。
外科処置がとれない場合は内科的処置(抗がん剤・代替治療など)で腫瘍の成長を抑えることしかできません。
薬だけでは腫瘍を治すことはほとんど不可能ですので、延命治療になります。
抗がん剤治療を行う場合、副作用を覚悟しなくてはなりません。
1歳半を超える高齢の場合、「死亡リスクを覚悟して手術行う」のか「薬投与で寿命をまっとうさせる」のか、どちらの処置を行うべきか飼い主に辛い選択が待っています。
獣医先生とよく相談された上で治療内容を決めて下さい。
そして決めたのなら自信を持って治療に取り組んでください。
腫瘍は体から栄養をどんどん吸い取って大きくなります。
腫瘍が大きくなるということは、食べても栄養が体にほとんど回っていない状態なので、しっかり食べさせる・栄養を摂らせることも必要です。
(ガンの時は高たんぱく・低炭水化物の食生活が基本だそうです)
【詳細】腫瘍科(ハムスタ−クラブの診療室)
【参考】腫瘍について良く知ろう(児玉どうぶつ病院)
■ 予防
* 健康的な食生活を続ける
高脂肪・高カロリーなおやつ(タネ類)は控えめにして、ペレットを主食とする。
ハムスターを飼育する場合、腫瘍は「いつか必ずできるもの」と予定・覚悟して飼育しなくてはなりません。
それだけ高い確率で発症します。
また発症した場合は残念ながらほとんどが悪性のものです。
腫瘍は遺伝的要因でも発症するので、腫瘍を発症させた親は繁殖させないようにしましょう。
■ 闘病
闘病:腫瘍(ハムスタートラックバック)
乳頭腫
└両耳の中にカリフラワー状しこり(乳頭腫)ができる。
麻酔の上レーザーで焼き切ってもらうも2ヵ月後再発。
1歳7ヶ月だったが再度切除手術行う。
手術痕をかきむしらないよう術後は2週間ほどエリザベスカラー装着。

■ 症例
※辛い内容になることを予めご了承下さい
エキゾチックペットクリニック(動物情報→哺乳類→げっ歯目→ハムスター→病気)
乳腺腫/粘液肉腫/骨肉腫/乳頭腫/扁平上皮癌ほか
K's Pet Clinic(→病気と治療)
悪性リンパ腫/アポクリン腺腫
城戸ペット病院(→症例報告)
下顎の腫脹/血管肉腫/尻尾にできた腫瘤/左脇の腫瘤/右手の腫瘤ほか
さとう動物病院
香腺腫瘍
■ バイオプシー(針生検)
腫瘍・患部に針を刺して組織を採取し、顕微鏡で調べる検査のこと。
無麻酔で短時間にて処置できますが、ハムスターへのストレスを考慮して実施しない病院もあります。(良性、悪性の区別ついたところで治療内容には変わりはないから余計な処置をしない等)
針生検で判断できない場合、病状を詳しく正確に知るために患部を切除して病理検査(動物病院外の検査機関に依頼)する場合もあります。(費用はかなり高額になります)
■ 代替治療
代替治療とは西洋医学以外のすべての治療法(漢方やサプリメント)のことです。
副作用の心配はあまりありませんが確実に効く保障もありません。
病院からお薬として処方されることもありますが、「必ず効くから」処方するのでなく
少ないながら「効いた症例がある」から処方します。
腫瘍抑制としては、Dフラクション・メシマコブ・アガリスク・トランスファーファクター・サメ軟骨などのサプリメントがよく知られています。
直接病状に働きかけるのではなく、体の免疫力を上げて腫瘍への抵抗力をつける目的で投与します。
「何もしないよりはした方がマシかもしれない」
「確率が0%でないのなら投与したい」
との飼い主さんの強い希望で投与される場合が多いです。


