不正咬合(ふせいこうごう)
■ 症状
歯が変形して(曲がって)噛み合わせが悪くなります。
硬いものが食べられなくなるので、極端に食事量が落ちてやせて弱ります。
口が閉じれなくなったり口から出血する場合もあります。
★★★症状確認できたら緊急に通院する必要があります
■ 原因
* 先天的なもの(遺伝・下顎が後退、成長不全)
* 栄養・食事(カルシウム不足・柔らかい食べ物ばかり与える)
* 老化(歯茎が弱る)
* 歯より硬いものを齧り続ける
生まれつき不正咬合の子はめったに見られません。
不正咬合の最大の発症原因は「金網の齧りすぎ」によるものです。
自分の歯より硬いものを齧り続けると、歯が折れたり歯の根元が炎症を起こして歯が曲がって伸びるようになります。
■ 自宅での応急処置
応急処置 ハムスターの出血(口・鼻から)
■ 治療
歯を短く切りそろえます。
歯の根元の炎症がひどい場合は出血や炎症を抑えてから歯を切ります。
不正咬合になってしまった歯は一度切りそろえてもまた曲がって伸びてきます。
定期的(1〜2週間)に病院で歯を切る必要があります。
(歯切りを怠るとエサが食べれなかったりまた出血します)
自宅での歯切りも可能ですが、病院で歯切りの方法をしっかり教えてもらってから行って下さい。
* 切った歯がのどに詰まる危険性がある
* 切る時に舌や唇などを一緒に切ってしまう危険性がある
* 人間用爪切りなどでは切った衝撃がハムスターに強く伝わり、ストレスから体調を崩す危険性がある
硬いものが満足に食べれなくなるので、ペレットを細かく砕いたり粉状にしたり、ふやかしたり団子状にしたりして食べやすくする工夫が必要です。
【詳細】歯科・口腔内疾患(ハムスタ−クラブの診療室)
■ 予防
* 健康的な食生活を続ける
ペレット中心とした食事を与える。
日頃硬いペレットを食べて育ったハムスターは、ペレットを齧ることで自然に歯が削れていきます。
金網ケージで飼育する場合は「歯の疾患」は覚悟して飼育することになります。
水槽・衣装ケースでの飼育をした方が「歯の疾患」の起こりにくい飼育環境になります。
不正咬合が起きた場合、「安全な環境での飼育・適切な食生活」を怠った飼い主の責任がものすごく大きいです。
自分の飼育方法をしっかり反省して改善する必要があります。
■ 闘病
歯が折れて過長歯
└生後2ヶ月目から上歯が折れて1本だけになる(住居内のネジを齧って折れた)
削れない下歯伸びてくるので2週間ごとに自宅で歯切りを行う。
生後7ヶ月目肺炎発症時、自宅で歯切り実施後状態が悪化してそのまま亡くなる。
■ 症例
※辛い内容になることを予めご了承下さい
エキゾチックペットクリニック(動物情報→哺乳類→げっ歯目→ハムスター→病気)
不正咬合
■ 関連する病気
口の中・口の周りにできる
金網ケージ飼育に多い
■病気症状について■
動物病院で診察を受けた上でのセカンドオピニオンとしてご利用下さい。
見た・読んだ・知ったからといって病状が改善・治るものではありません。
動物病院へ行って治療しなくては病気は治りません。
「病院へ行くべきか?」と思った時は「行かなくてはならない時」であり
手遅れになると病院でも満足に対処できなくなってしまいます。
動物病院で診察を受けた上でのセカンドオピニオンとしてご利用下さい。
見た・読んだ・知ったからといって病状が改善・治るものではありません。
動物病院へ行って治療しなくては病気は治りません。
「病院へ行くべきか?」と思った時は「行かなくてはならない時」であり
手遅れになると病院でも満足に対処できなくなってしまいます。