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  • 応急処置 ハムスターの出血(口・鼻から)


出血(口・鼻から)


・口の中を傷つけた(落下、とがったもので切ったなど)
・切歯(前の歯)や門歯(口の中の奥歯)がのびてあごや歯茎に突き刺さった

などが主な原因です。

上あごに歯が刺さった炎症のせいで鼻腔内から出血することがあります。
刺さった歯が目の裏側に到達して炎症をおこして膿がたまったり
眼球突出の原因にもなります。

口や鼻から出血しても応急処置として自宅でできることは、血をふいてあげる程度です。
消毒した上で消炎剤、抗生剤、止血剤などで治療が必要ですので、すぐに通院してください。
食事が満足に摂れなくては体力が落ちてしまい、治療・回復が難しくなります。


不正咬合により歯があごに突き刺さって炎症を起こし(歯肉炎)、歯そのものが抜けてしまうこともあります。
歯が抜けた、欠けた、折れた場合は、反対側の歯が削れなくなるのでどんどん不必要にのびてきます。
のびた歯があごや口の中を傷つけることになるので、定期的に歯切りを行う必要があります。(1〜2週間毎)

歯切りは素人判断で行うと危険です(舌を切る、口の中を切る、切った衝撃でストレスから弱る)ので、病院で先生から安全な切り方を直接教えてもらってください。
人間の用の爪切りでなく、ニッパー(工具)で切ると脳への衝撃を少なくすることができます。


出血する前に過長歯や不正咬合に気づくことができれば、歯切りすることで出血を予防できます。
食事量がいきなり落ちたら口の中を確認してみてください。


頬袋脱


口からだらりとピンク色の頬袋がとび出したのであれば、綿棒を生理食塩水で湿らせて、口の中に戻すように軽く押し込みます。
無理に行えばハムスターが嫌がってとび出た頬袋を噛んでしまうので、慎重に行ってください。

運がよければ元に戻りますし、ハムスター自身が自分で戻すこともあります。


とび出た頬袋が乾燥し始めると、病院でも元に戻すのが困難になってしまいます。
歯で噛んで大きく傷をつけてしまったり、壊死が始まってしまうと摘出手術が必要になってしまいます。

自宅でなんとか戻そうと頑張って通院が遅れては本末転倒です。

あくまでも通院治療が最優先です。


参考リンク
病気になったら
応急処置について(Cherry Field Works)
全国の夜間救急動物診療所
■応急処置の注意■
何よりもまず動物病院で診察を受けてください。
素人判断の応急処置では逆に症状を悪化させる場合もあります

通院せずに応急処置だけ行っても病気は絶対に治りません。
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