ハムスターQ&A > 病気一覧 > 増殖性回腸炎(ウエットテイル)
  • 増殖性回腸炎(ウエットテイル)

■ 症状

お尻・尻尾周辺が下痢で濡れている。
(ひどい場合は下半身がずぶ濡れたようになる)

ペット店・ホームセンターからお迎えしたばかりに発症することが多いです。
若いゴールデンハムスターに多発します。

普通の下痢でお尻が濡れた状態をウエットテイルと表現することもあります。

★★★症状確認できたら緊急に通院する必要があります

■ 原因

* 細菌感染
* 寄生虫・カビ・ウイルスなどの複合感染

ペット店では元気に見えても環境変化などのストレス・免疫力低下より自宅に帰ってから発症してしまう例が多いです。

急性の下痢で極端な脱水症状を起こし衰弱も早いので、処置できない・遅れた場合多くは48時間以内に死亡します。


■ 自宅での応急処置

応急処置 ハムスターの軟便・血便
応急処置 ハムスターの下痢


■ 治療

下痢症状改善のために抗生剤・止瀉薬(下痢止め)を投与する。
脱水症状がひどいので皮下点滴が必要になり、整腸剤・保温で回復をはかる。

重症では効果ない場合もある。

【詳細】消化器系疾患(ハムスタ−クラブの診療室)


■ 予防

* ペット店・ホームセンターでの飼育環境をしっかり確認する
不衛生・食餌管理できていないお店からは購入しない。

* 新しくお迎えした時は下痢を覚悟・予想する
環境変化のストレスはとても大きいので、フンの状態を毎日確認して下さい。
軟便が続く、下痢を発症したらすぐに通院しないと手遅れになります。

* ストレスをかけない
余計なストレスをかけないためにもお迎え後は触れない・ちょっかいかけない。

一度寄生虫・細菌に感染した場合、駆除しても手・住居・飼育用品から再感染する恐れがあります。
下痢を発症したハムスターの飼育用具は、十分消毒を行ってから再使用して下さい。

同じ部屋の中で別の住居でハムスターを飼育している場合、感染を防ぐために下痢を起こしたハムスターは温度管理に気をつけて隔離して下さい。
万が一複数同居飼育している場合は、片方発症した際すでに感染している可能性が高いです。


■ 闘病

ジアルジア・トリコモナス
└生後5ヶ月目に発症。原因はお迎えしたペット店からの感染。
 飼育環境を変えたストレスから下痢を起こす。
 ジアルジア発覚し投薬続けるもトリコモナスまで発症する。
下痢
└お迎え当日から3日続けて軟便がでる。
 検便でギョウチュウの卵が見つかり、駆除薬投与にて10日で完治。
 晩年、たった半日の間に急性の下痢を発症し、そのまま回復できず亡くなる。


■ 症例

※辛い内容になることを予めご了承下さい
エキゾチックペットクリニック(動物情報→哺乳類→げっ歯目→ハムスター→病気)
下痢


■ 関連する病気

消化器(便・うんち)にできる
ゴールデンハムスターに多い お迎え時に発症しやすい 不衛生な環境に多い
■病気症状について■
動物病院で診察を受けた上でのセカンドオピニオンとしてご利用下さい。
見た・読んだ・知ったからといって病状が改善・治るものではありません。
動物病院へ行って治療しなくては病気は治りません。
「病院へ行くべきか?」と思った時は「行かなくてはならない時」であり
手遅れになると病院でも満足に対処できなくなってしまいます。
前のページへ戻るページトップへ